深見草
牡丹が咲いた
巨大な花が開いた
紅く鮮やかな色を放っている
上手く撮ろうと三脚を立てる
三脚の脚の置き場に困る
1本は石の上、1本は土の上、1本はツツジの根元、グラグラする
雲台ポールを横にセットしカメラを花に近づける
気に入った構図になるまで何回もセットし直す
何となく豪華さは表現している
しかし牡丹の凄さが表現できていない
もっと近づけよう・・・
しかし三脚では思う様に近づけない
カメラを雲台から外し手持ちへ
花に近づけるが手が振れる
風が吹き花も揺れる
呼吸を整え静かに待つ
風が止み花の揺れが止まった瞬間にシャッターを切った
綺麗に撮れた・・・
しかし妖艶さが足りない
もっと近くへ
また風が吹いて花が揺れる
待つしかない
カメラを持つ手が痛くなってきた
しばらく休憩して腕を休める
小休憩中にF値を考える
マクロレンズだが広い範囲の焦点を合わせたい
Fを絞り込んでみよう
光も強くなってきているのでシャッター速度も稼げる
風の揺れも吸収できる
再度チャレンジ
風が止まり花の揺れがおさまった瞬間にシャッターを下ろした
牡丹だ
イメージが近づいたと思う
牡丹は多くの別名を持っている
深見草(ふかみぐさ)もその一つ
この一枚の様に花の深い部分を鑑賞する事を意味しているのか否か
美しい花の表現ができたのかどうか
開花直後の撮影なので水々しさは写り込んだと思う
一歩一歩だな
今日はこれで良しとしよう
END